HGHM エルガイム

随分かかってしまいましたが、ようやく完成です。

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HGHM「エルガイム」。

初出はTVアニメ『重戦機エルガイム』、作中世界「ペンタゴナ・ワールド」において「ヘビーメタル」と呼ばれる人型ロボット兵器で前半の主人公機でした。僕個人としての『重戦機エルガイム』は、思春期真っ盛りの時期に多大な影響を受けた作品で、その後のオタク人生の方向性を決定的にした意味でも「人生を変えた作品」と言えるかもしれません。とにかくスマートでカッコ良くセンス溢れるデザインの数々に多大に影響を受けた事は間違い無いでしょう。


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まあ、今の視点で見たら「なんでこんなにゴチャゴチャした展開なんだ?」とか「追加のキャラクターの使い方が雑」とか色々ツッコミどころ満載なんですが、それでも今見てもなお色褪せない魅力に溢れた作品です。とにかく富野由悠季監督の前作『聖戦士ダンバイン』があまりにも救いの無い結末で終わった物語だったので、序盤の明るくテンポ良いストーリー展開に当時引き込まれました。結局、途中から展開が怪しくなってきてラストがあまりに残念な終わり方になるのは、当時の富野作品の特徴とも言える部分ですが、その頃に発売されたエルガイムのムック本で富野監督のインタビューに「あれで物語が全て終わりという訳ではなく、一つの区切りがあのラストで、その後の展開もあるでしょう」的な発言をされていたのが唯一の救いでしたね。あと、作品のデザイナーを務めた永野護氏が個人的に発表したエルガイム世界を描いた画集「ファイブスター・ストーリー(後の『ファイブスター物語』の原型)」にも再起した主人公の成長した姿が描かれていたので、それも救いだったと思います。展開が全く異なる朝日ソノラマ版の小説(渡辺由自著)も全巻持っていて、そちらも中々に面白い内容なのでオススメ。多分実家のどこかに眠っているだろうなぁ。

ああ、あまりに思い入れが強すぎてそれだけで長文になりそうなので、それはバッサリと切ってキットの方を。キットは元々2007年に発売されたHGHMシリーズのエルガイムをリニューアルした内容で、頭部や胸部、大腿部などをリファインした他、新造形のバスターランチャーが追加されています。バスターランチャーの方はエルガイムMk-IIを作る時に書くので今回は割愛。今回も基本は素組み、一部塗装、合わせ目消しを実施しましたが、それと「ヘビーメタルという兵器」の特徴でもある全体の光沢感を出すための磨き作業を実施しました。

まずは正面。

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設定画のエルガイムの特徴を良く捉えつつ、全体のバランスは現代風のアレンジがされていて見事にキマッています。素直に「思い出補正」内のエルガイムになっていると感じました。

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んで背面。シンプルですが、各種装備を取り付けるアタッチメントが普通にデザインされていて、当時は先進的なデザインでした。脚部は収納状態にもできますので、搭載トレーラー「ワークス」に乗せる事も可能。また昨年発売されたHGHMエルガイムMk-IIにドッキングさせる事も可能です。個人的にはランドブースター「スピリッツ」の再販とかワークスの再販をして欲しいんですけど、さて?

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放送当時発売されていたキットでは選択式だった脚部のランダムスレートも差し替え無しで展開可能。膝関節は引き出し式になっていて、大きく曲げる様な動きも可能です。残念なポイントは股関節がボールジョイント式なので可動に制限があり、大きく脚を開くようなポージングは難しいって点でしょうか。

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肘関節は二重式になっていて腕部の打突武器「アキュート」を展開可能。劇中では第17話「ライム・ライト」において登場した強敵ヘビーメタル「バッシュ」の撃退に使われました。リニューアル版キットではアキュート部分にフラッグと呼ばれる怪我防止用の突起がありますが製作時にその部分はカットしてあります。この辺りはガンプラのアンテナ類と同じ処理。リニューアル版にも元のパーツがあって、そちらは結構エッジの効いたアキュートになっているので、そっちを使った方が良かったかな?あと、下腕側肘部分に回転軸があれば、より劇中に近いポージングが出来るので、そこもチョット残念なポイント。

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背面のラッチには簡易飛行ユニット「ランドブースター」を取り付け可能。キットは格納状態に変形する事もできます。

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ヘビーメタルの主要射撃兵器「パワーランチャー」。大口径のレーザー砲でエルガイムが分類されるA級(一方でコストダウンした劣化版ヘビーメタルのB級も存在する)と呼ばれるヘビーメタルの物は通常の物より桁違いの破壊力を持っています。が、一方でA級ヘビーメタルの装甲にはには防御用の対レーザーコーティングがされている(&制御システムの性能による回避能力)のでA級同士のヘビーメタル戦の場合、パワーランチャーによる遠距離射撃は戦闘の決定打には本来なり得ません。f:id:wrx-sti:20220417140525j:plain

ヘビーメタル戦において決定打となるのが近接白兵戦武装であるレーザーソード「セイバー」。防御力・回避力とも凄まじいA級同士の戦いは勢い近接戦となるので、このセイバーが決定打となる事が劇中でも多かったです。キットはセイバーのグリップ部と「持ち手」が一体式で成形されているので、セイバーのグリップ部はガンダムマーカーの「ティターンズブルー」で塗装しました。

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エルガイムは防御用シールド「バインダー」も装備。こちらも対レーザーコーティングがされているので、パワーランチャーの射撃にも耐えられますが、何度も受け続けると耐えきれなくなり破砕してしまいます。先端にはアキュートエッジ、バインダー裏にはSマインと呼ばれる投擲型爆弾や予備のセイバー、それとパワーランチャーを二基接続可能。さらには太陽光を電気エネルギーに変換する機能もあるので、結構重要なパーツでもあります。加えて言うならヘビーメタルの装甲は対レーザー防御と同時に太陽光発電機能が付加されているので『機動戦士ガンダム』におけるモビルスーツと異なる「テカテカのクリアー感」が重要なポイント。なので、今回の制作時は表面仕上げに結構気を使いました。磨き上げには毎度おなじみゴッドハンド社の「神ヤス!」

の磨き用セットを使用。さらにクリアコートが吹ければ良かったんだけど、現状の居住環境だと厳しいんだよなぁ。

さてさて。

エルガイム」と言えば劇中でバイク型コクピットユニット「スパイラルフロー」が搭載される「ドッキングセンサー!」


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のシーンが毎回盛り上がりポイントなんですが、そのコクピットの上にある頭部にも秘密があります。

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元々、エルガイムはミズン星のヤーマン王朝が使用していたヘビーメタル「ガイラム」の内、王家の者が搭乗する「アーメス(アハメスとも)」を素体として、主人公の養父が量産に向くように改良した機体ですが、頭部ユニット自体は既に失われたロストテクノロジーで作られていた為、外装以外はほとんど手をつけていません。その頭部に搭載された中枢制御系を担っているのが「ファティマ」と呼ばれる人型コンピューターアンドロイドだった・・・ってのは当時のファンの間では当たり前の常識。

なんです?「公式は否定している」って??知るか、そんな事!!!あの頃の熱量を今更「なかった事」のなんて出来るか!!!!

コホン、当時出回っていた設定資料集ではエルガイムに搭載されているファティマは「クローソー」となっており、スペック的には最高性能のファティマが搭載されていました。物語時点ではファティマは眠っていて基本的なコントロールしかしていませんが、覚醒していた場合のヘビーメタルの性能はとてもじゃ無いくらい凄まじいらしく、ファティマが制御するヘビーメタルに勝てるのは同じくファティマがコントロールするヘビーメタル以外ないってくらいの性能らしいです。案外、物語序盤でダバがネイのオージェとなんとか対等に戦えたのとか、パイロット技量に劣るアムがリィリィに勝てたのは眠っているとはいえ、最高スペックのファティマであるクローソーのお陰かもしれません。

まあ、諸々「なかった事」にされたけどね!

個人的には組み立てながら脳内俺設定で「最終回後、コアムに戻ったダバの眼前でクローソー覚醒、「真なるポセイダルの襲来」を予言。その後にキャオの手でファティマコントロール型に再改修されたエルガイムは再びダバの愛機となり混迷のペンタゴナを駆ける!」などと考えながら作っておりました。

いいじゃん、脳内設定で楽しんじゃっても。

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まあ、キットの方は元が10年以上前の物だけに色々と大変な部分もあります。特に合わせ目は結構目立つので、丁寧な合わせ目消しを行った方が良いでしょう。リニューアルしたのに大腿部の段差なんてほんと目立つんで大変でした。スミ入れは最低限にした方がヘビーメタルらしくなるので程々に。表面処理は「金属の装甲ではなく、強化プラスチックに近い素材」だと意識して「自動車ではなくバイクを作っている」感覚で処理していけば良いと思います。あと、思った以上にバリが多いのでその処理も丁寧にしましょう。最近の楽なキットに比べると相応に苦労するので、それなりには手間がかかりますが、それもまた楽しいのもプラモデルの魅力。まあ、今回はスローペース過ぎたのが反省点ですね。モチベーションが維持できなかった。それでも自分の中にあった「エルガイムの思い出補正がファイブスター物語のジュノーンの影響でグチャグチャになっている状態」とは区切りがついたかな。個人的にはバッシュやアシュラ・テンプルやカルバリー・テンプルやグルーン、B級ヘビーメタルだけどディザードやバルブドもHGでキット化して欲しいですね。

さて、今回は思った以上にしんどかったので、次は少しは

楽してぇ〜〜〜〜〜!

って事で次の中から・・・

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ら、楽できるのかなぁ(^^;;