今年のガンプラ納めになります。
HGUC「ナラティブガンダムB装備」。映画『機動戦士ガンダムNT』の主人公機、ナラティブガンダムの装備バリエーションとして登場しました。
キットはお台場のガンダムベース東京限定販売品。現在も在庫があり販売されているので、ガンダムベース(東京もしくは福岡)に行けば購入可能です。
登場は先ほど書いた通り劇場作品『機動戦士ガンダムNT』で、劇中では「不死鳥狩り作戦」に乱入した後に大破したA装備に代わって登場した装備でした。A装備が大破した冒頭シーンは↓の動画から。
ナラティブガンダムについては通常販売でA装備と最終決戦に登場したC装備が販売されており、B装備についてはプレミアムバンダイにてオプションパーツのみの限定販売でしたが、ガンダムベース限定という形でナラティブガンダム本体込みの販売がされています。劇中ではコロニーにて行われたフェネクス捕獲作戦中にシナンジュ・スタインと偶発的な戦闘となり、その際に搭載していたNT-Dが暴走してセカンド・ネオジオングをサイコミュジャックし危うく大惨事になる所でした。
まあ、その辺は『機動戦士ガンダムNT』をぜひご覧になってください。
「宇宙世紀の時代を生きる人たちから見たニュータイプとは?」を表裏様々な視点で描いた作品です。ガノタ界隈からは結構拒否反応が多い作品ですが、僕は「視点を切り替えるとニュータイプってそう見えるのか!」と感嘆した作品でした。割とガンダム作品では「ファンが都合よくサクッと忘れている事」を丁寧に拾い集めて作っている点を高く評価しています。
さて、キットの紹介。一般販売されているC装備やナラティブガンダムのウンチクについては別のレビュー
をご覧ください。
まずは正面から。
基本は素組み。合わせ目が目立つ部分は合わせ目処理をして、気になる部分はガンダムマーカーで塗装しました。頭部を組んでる最中に「うっかり」をやってしまったので、劇中のNT-D発動状態を再現しています。コクピット周りはサイコフレームが発動した際の発光を再現して赤いラインを入れていますが、上手くはできていませんね(^^;;
んで背面。
キットはB装備の特徴である「遠隔攻撃端末ユニット」を搭載していますが、重量負けする事なくきちんと自立可能。パーツも重心が後ろに行かないように軽量化されていました。ただし、HGUCのナラティブガンダムはA装備の際に大きく胸を反らせる事ができる様、胴体の可動が工夫されているので、うっかりすると背部の重量で胸を反らせ過ぎるポーズになるので要注意。C装備と異なり、ビームサーベルはリアスカートのマウントラッチに装備されています。
今回、オマケとしてF91仕様のジェガンを作った際に余っていたA〜D型用のビームライフルも持たせてみました。キットは余剰パーツとしてビームライフル用の握り手が余っているので、せっかくだからこれまた余っていたジェガンのビームライフルのグリップをナラティブガンダムの握り手に合わせる様に修正して持たせてみたら結構様になりましたね。C装備のビームライフルもジェガンの物の改造型っぽかったので、ナラティブガンダムには違和感無いのでしょう。シールドはジェガン用の改造型と考えられますが、連結し大型シールドとしても使用可能。ただし、劇中ではそういう使い方はしていません。左手用のビームライフル用握り手があったらガンカタっぽい感じでビームライフルを両手に持たせられたので、そこはちょっと残念。
B装備の主武装である「有線式遠隔攻撃端末」。フィン・ファンネルの様に見えますが、思考制御型無線誘導のファンネルではなく、コンピューターが補正計算を行う有線誘導の凖サイコミュ兵器「インコム」だと劇中でも当初は思われていました。主人公のヨナも事前にそう説明されていたのか「インコム!」って叫んでます。が、実態はフェネクスを捕獲するための「サイコキャプチャー」をいう激ヤバ装備。ナラティブガンダムに密かに実装されたNT-D(ニュータイプ・デストロイヤーシステム)が発動すると同時にニュータイプの乗ったMSを攻撃・捕獲する事が主目的の兵装でした。インコム的な使い方はあくまでオマケ。発動したNT-Dがパイロットであるヨナから制御を奪い有線誘導用ケーブルを排除し、NT-Dによる無線操作に切り替わり蛇のように鎌首を持ち上げるシーンは中々にショッキングで印象的です。キットはビーム砲口兼サイコフィールド発生部分が再現されていないので、ガンダムマーカーのファントムグレーを使って部分塗装しました。これはやるだけでキットの印相が変わるのでオススメです。劇中では誘導用ケーブルが一部露出しておりブラブラさせているんですが「宇宙空間でそれはどうなのよ?」と思ったので、ケーブルのはみ出し部分については再現せず「インコムに見せかける為にケーブルは全て収納」と考えて劇中通りの再現はしていません。写真は撮っていませんが、サイコキャプチャーモードも差し替えで再現可能。クリアパーツのスタンドもあるので、アクションベースを使えば劇中でのシーンも再現できます。
キット自体は近年のHGUCですのでスタイルも可動も良好ですが、少しだけ気になる部分も。
頭部はC装備の時にも書きましたが、ヘルメットのひさしにカメラアイが隠れてしまい、どうにも目つきの悪い印象になります。これはこれでカッコイイのですが、劇中のナラティブガンダムとはイメージが異なるので、ここを重点的に改修して劇中のイメージに近づけました。
青いマーカーで塗装した部分を削る事でカメラアイを露出させる方向へ調整します。特にひさしの頂点部分を意識して削るようにすると良いでしょう。粗め(240番くらい)のスポンジヤスリで少し削ってアタリをつけたら、あとは仮組みを繰り返して確認しながらクリアランスを400番〜600番くらいのスポンジヤスリで少しづつ削って調整していきます。スポンジヤスリはいつも通りゴッドハンドの「神ヤス!」を使用。
今回はこんな感じで。やり過ぎて左目側が削れ過ぎているのはご容赦ください。この後、顎も少し削って小顔化しました。また、ここまで削るとカメラアイのシールでは隠せないクリアパーツが一部見えてしまうので、その部分はガンダムマーカー先細タイプのブラックで部分塗装。この作業中にうっかりカメラアイをつけたままでヤスリで調整していたら、シールを削ってしまい
うにゃぁああああ〜〜〜〜!
な状態になったので、付属のNT-D発動時にサイコミュジャックをした際、カメラアイが赤くなっているのを再現したシールがあったのでNT-D発動状態という解釈にしております。ま、まあ「カメラアイが赤いとEXAMを始祖とする対NT用OS発動みたいな感じでこれはこれで良き!」と自分に言い訳。頭部の合わせ目は結構目立つので、流し込み接着剤を使って合わせ目消しを行いました。便利な流し込み接着剤ですが、使い過ぎるとモールド側に流れ込んでこれまた
うにゃぁあああああああああああ!
な事になるので使う時は少しづつ、丁寧に作業しましょう。合わせ目消しにはゴッドハンドの「神ヤス!」の磨き用セットを使用しています。
曲面の合わせ目消しには非常に便利なアイテム。今回も重宝しました♪
C装備とのツーショット。同じ機体なのにかなり印象が異なります。C装備の方が「ガンダムっぽく」は見えますね。でも、劇中で描かれる主人公ヨナ・バシュタの心理面を映し出す機体としてA装備もそうですがB装備も印象的な機体。過去の出来事で苦悩するヨナの内面が「やせっぽち」と呼ばれるナラティブに絶妙にリンクするんですよねぇ。この辺りを深掘りしつつ、既存の宇宙世紀ガンダムと視点を変えて観てみると凄く面白いし、考えさせられるのが『機動戦士ガンダムNT」でした。単体でも面白いですが、もちろん『機動戦士ガンダムUC』を観てからなら、さらに楽しめます。
今年色々とやってみた事を集大成的に取り入れた作業でしたが結構楽しくできました。次のガンプラでも色々とトライしつつ楽しんで作りたいですね。
年越しから年明けについてはガンプラではなく・・・
となる予定?です。ああ、また新しい「沼」に足を入れてしまった・・・。
コロナの状況によってはコチラ
になるかも?
とりあえず、昨年よりはガンプラも作れたと思います。年明け、ガンプラとしてはRGならトールギスIIIかガンダムMk-II、HGならゼータプラスのアムロ機になるでしょう。