HGUC ギラ・ズール(アンジェロ・ザウパー機)

思った以上にゆっくり制作になりましたが、ようやく完成の「HGUC ギラ・ズールアンジェロ・ザウパー機)」のレビューです。

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初登場は『機動戦士ガンダムUC 』のエピソード2「赤い彗星」。


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ネェル・アーガマに攻撃を仕掛けるフル・フロンタルシナンジュを援護するために出撃。大した援護もしないで他の親衛隊機と共に棒立ちでフロンタルの戦いを見ていました。が、ビームマグナムの流れ弾で僚機が撃墜された後、フロンタルを咄嗟に援護してしまい意味不明な激昂してユニコーンガンダムを攻撃しますが、全く擦りもせずかえってフロンタルの邪魔にしかなってなかったような・・・。その次のエピソード3でも登場し、格下のロト(ロトは兵員輸送用小型MSで対MS戦闘なんて考慮されていない)相手には無慈悲なくらいの虐殺を行っています。その後、旧首相官邸ラプラスを舞台にした戦闘ではユニコーンガンダムに攻撃を仕掛けるも、デストロイモードを発動後はあっちゅー間に手足切られて戦闘不能になって退場しておりました。アンジェロの再登場はエピソード5「黒いユニコーン」の終盤、しかも乗機はローゼン・ズールになっていたので、このギラ・ズールがどうなったのかは不明です。

アンジェロ・ザウパー大尉はUC0096年当時のネオ・ジオンにおける総帥フル・フロンタルの親衛隊隊長で、フロンタルに心酔する一方で彼が興味を持った人物を粘着質的に嫉妬したり攻撃したりするなど、中々に「性格の悪い情緒不安定な嫌な人物」として描かれていましたが、彼の半生があまりにも悲惨だった事を考えると色々と思う所はありました。その辺りは小説版『機動戦士ガンダムUC

をご覧ください。劇中では描かれていませんが、最終局面での情緒不安定ぶりを見るとローゼン・ズールを動かす為か、それ以前に強化処置を施されていたのではないか?という疑惑もありますね。元々からいたネオ・ジオンの構成員ではなく、シャアが行方不明になってからサイド3のモナハン・バハロ議員が組織のテコ入れに送り込んだ補充兵員の一人ですから。

さて、大枠な説明はそんな感じでキットの方を。基本は素組みでしたが、作っているうちに色々と小細工をしてしまいました。

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HGUCでも100番台の初期のキットですので、まあ色々お察しください。プロポーションは良好でカトキハジメ氏が描く設定版のギラ・ズールの特徴を良く捉えています。よく「ギラ・ズールは無駄にカッコイイ」と言われますが、まあ中々にジオン系量産機にはないヒロイックなプロポーション。エピソード2公開当時にキット化されているので、初登場時に装備していたランゲ・ブルーノ砲・改がキットには付属していますが他の武装はセットされていません。

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背面。フル・フロンタルシナンジュの圧倒的な機動力に追いつくため、バックパックの推進系は強化型に換装されています。また、長射程ビーム砲であるランゲ・ブルーノ砲・改を駆動させるために追加のジェネレーターと出力調整用スタビライザーも装備されました。パックパック上部に2基設置された円筒状のものは推進剤が入ったプロペラントタンクで、作動肢の機能もあるのでAMBAC機動の補助も可能です。制作時には少し小技を効かせてバーニアノズル内をガンダムマーカーのレッドゴールドで塗装してみました。前回、RGシナンジュでやってみたら存外良いなっと思ったのでこのキットでも塗装しております。他のノズル類も金色で塗装しました。ランゲ・ブルーノ砲・改は接続軸が2軸構成なので正直可動に影響を与えています。バックパックは他のギラ・ズールのキットと互換性があり、親衛隊仕様のギラ・ドーガと同型のバックパックとの入れ替えも可能。エピソード3でのアンジェロ機も再現可能でしょう。

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一応、ランゲ・ブルーノ砲・改を持ったポージングも可能。とは言っても結構厳しいので無理をさせると「ボキッ」って事になりかねませんのでご注意を。砲下部にあるレドームのセンサーはガンダムマーカーのシャアピンクで塗装してみました。

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シールドはギラ・ドーガと同タイプの物を装備。キットではギミックがオミットされていましたが、おそらくシュツルム・ファウスト(使い捨て対艦ロケットランチャー)も装備可能だと思います。ポリ軸が無く、腕に挟み込むタイプのシールドラッチなので、自重で割とポロリしました。ランゲ・ブルーノ砲・改の接続軸に可動部分がもう少しあれば、結構カッコいいポーズが決まるんですが・・・。何かから流用して作ってみても良いかも?

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通常型(というかガランシェール隊仕様)のギラ・ズールとの比較。両肩がスパイクアーマーとなり、更に外側に増設されているので、結構仰々しい格好になります。大腿部のスラスターのカバーの有無も相違点の一つ。また「袖付き」の意匠であるエングレービングも複雑な装飾なのが親衛隊機の特徴。ガランシェール隊のギラ・ズールよりは相当にチューンされているそうですが、実際の技量の点ならガランシェール隊の方が上だったかも?

今回、製作途中に色々思うところもあって少々小技を使う事にしました。

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その一つがエングレービングの部分塗装。肩に増設されたスパイクアーマーのエングレービングをガンダムマーカーのレッドゴールドで塗装してあります。設定では白いラインなんですが「高級参謀の金モール」を意識して、フロンタルの側近なら金のモールが一部にあっての良いんじゃね?と、ふと思って塗装してみたら案外とキマリましたね。塗装中にはみ出した部分はガイアノーツのフィニッシュマスターR

を使用してレタッチしています。ガンダムマーカーは消しペンで簡単に修正できるので、思い切ったアレンジをしても良いでしょう。失敗なんて気にしないでどんどん試すと面白いと思いますよ。

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キットのままだと、下半身の方に白いラインのシールが集中していて、上半身がイマイチ味気ない感じだったんですよねぇ。白いラインを入れてもよかったんですが、赤系の下地に白が乗るのか不安だった事もあり、今回はゴールドで塗装してみました。ストックしてある通常の親衛隊機

の方は白いラインを試してみようかと思います。ラインやエングレービングを全て塗装してみるのも良いかもしれません。あと、スラスター系を金色にして一般機と差別化したら面白いかと思い、胸部にある姿勢制御スラスターと思われる部分もレッドゴールドで塗装しました。

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プロペラントタンクも合わせ目消しをやってみたんですが、これは少し失敗。上からガンダムマーカーのグレイ系でレタッチした方が良かったなぁ。後でやろう。こちらには新兵器

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を使ってみましたが、いまいち要領を得れませんでした。まあ、トライ&エラーの繰り返しは仕事や運転技術の習得と同じでしょう。それとゲート後の処理にはダイソーで売っている100均のネイルポリッシャーを試してみましたが、これが艶出しまで綺麗にできてしまう優れもので正直びっくりしました。これは買いですね。

今回、一番悩んだのがフロントスカート。キットは1枚構成になっていて

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こんな感じで片足を前に出すようなポーズだとフロントスカートがジムのフロントアーマーみたいにペロンと出てしまい、どうにもいまいちな感じになります。

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パーツ自体には分割が可能な様にモールドがされているので、今回は思い切って分割式にして左右独立可動ができるように加工しました。そこで、新兵器エッチングソー(精密ノコギリ)を使ってフロントアーマーを分割加工します。

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左右分割した状態。軸の強度に不安があるなら、真鍮線を軸打ちして強度確保をしても良いでしょう。なお、キット付属のシールは1枚構成のフロントスカート用なので、分割加工をしたらシールの方もナイフで分割する必要がありますが、これもシールにラインが入っているので、それほど難しい作業では無いと思います。

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これで片足を大きく前に出すポーズをとっても違和感がなくなりました。

最初の方で書きましたが、キットのプロポーションは良好。設定画のギラ・ズールを良く捉えています。が、可動の面はさすがにHGUC100番台初期のキットですので、今のHGの様な可動はできません。ただ、後ハメを意識した関節のパーツ構成は優秀で塗装派の方には今のキットより楽かもしれませんね。白いラインはシールで再現するか、地道に塗装するかは分かれる所でしょうけど、まあシールでもそれほどは違和感はないかな。

久しぶりに色々小技を使ってみました。作業自体は他の事をしていて進みませんでしが、製作中は色々とアイデアを試せて結構楽しかったですね。

さて、次回作はこちら

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になります。