今日は2部構成で。この後にガンプラのレビューも書きます。
水曜日は有給休暇だったので劇場版の『シドニアの騎士 あいつむぐほし』を観てきました。
弐瓶勉氏原作『シドニアの騎士』のアニメ版としての完結編。『シドニアの騎士』
の原作自体はすでに完結しており、アニメの方は途中で終わっていたので、この劇場版で完結となります。
結末は一応原作読んで知っているので、コロナ禍という事もあって観に行くのはどうなのかなぁって思っていたんですが、折角の休暇で何にもしないってのもどうかと思い、平日なら空いてるだろうと考えて前日に予約。その日最初の上映時間がお昼前だったので、ゆっくり起きてからでも十分間に合いました。
いつも通り、宇都宮のMOVIXを予約したので北関東道を使って移動。
お昼は壬生のPAで早めにお蕎麦。壬生蕎麦は美味しかったですねぇ。
さて、映画の方の感想を。
『シドニアの騎士』てどんな話なの?ってのは上の動画を見ていただくとして、本劇場版では原作コミックの中でも結構な量を2時間という枠に収めているので、当然物語の中で主軸となる部分以外は大幅にカットされていました。恒星レムの内惑星系への強行偵察の話や、問題児市ヶ谷テルル登場、仄シリーズの末妹がガウナに取り込まれる話などのエピソードはざっくりとカット。あくまで主人公谷風長道とヒロイン(人間じゃないけど)白羽衣つむぎとのエピソードに的を絞って展開するので、原作ファンには少し・・・って言うかかなり物足りない部分はあります。テルルなんて登場はワンカットだけですし。まあ、テルルの声はドラマCD同様に田村ゆかりさんが演じていたので、そこは嬉しかったなぁ。ただ、テルルはつむぎと同じく「人間じゃないのにまるで人間の様に友情を育んでいく」エピソードもあり、つむぎのキャラクターを深掘りしていく点で重要なキャラだったので、できれば完全版もしくはディレクターズカット版が出る時はテルルのエピソードも追加して欲しい。それくらいテルルってキャラが立っているので勿体ない感じはしました。
戦闘シーンや日常の描写などのCGを使った作画は流石に手慣れてきており、劇場版の大スクリーンということもあって迫力の映像です。戦闘シーンはデブリの散乱シーンも含めて非常に細かく作画されていました。ただ、原作ほどシドニアが派手にぶっ壊れないんですけどね。
ラストエピソードまで一気に走り切る感じで進んでいくんですが、そこには違和感は感じません。スピード感のある演出も良かったと思います。谷風と岐神が和解して共に出撃するシーンは胸熱な展開でした。angelaの名曲「シドニア」もかかりますしね。
カットされた部分も含めて残念な点としてはエンドロールの後に絶対入れて欲しかった「谷風長閑の戦い」のシーンがなかったこと。これはエンドロールの後「え?」ってなった部分。「シドニアの騎士」としての物語は完結しても、シドニアの世界観では物語は紡がれていくっていう原作でも印象的なシーンだったので、そこをカットしたのは勿体なかったなぁ。これも「完全版」なり「ディレクターズカット版」なりでは入れて欲しいシーン。
いくつかは物足りない部分はありましたが、大筋である「長道とつむぎの物語」としてはきちんとまとまっていたので、その点では良い内容の映画でした。
少し毒を吐くと映画は良かったんですが、観ている人間の方のマナーはあんまり良くなかったですね。一つ向こうの席に座っていた奴は上映ギリギリまでスマホをいじっており、聞こえるくらいボソッと「スマホうざい」って僕が言うまでスマホの明かりがチラついていて少しイラつきました。エンドロール中にもスマホをいじり始めていて正直ゲンナリ。そんなにスマホが大事なら映画を観に来るなよって思います。
まあ、そんな事もありましたが、映画は楽しめたので良い有給休暇でした。
さて、一休みしたらガンプラレビューを書きます。