劇場版『Fate/Grand Order 神聖円卓領域キャメロット Wandering Agateram』

昨日はお休みでしたので宇都宮までドライブがてらに劇場版『Fate/Grand Order 神聖円卓領域キャメロット Wandering Agateram』を観てきました。

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今年は新型コロナウイルスの関係で色々な映画が上映延期になりましたが、夏公開予定のこの作品が今年中に観れたのは良かったですね。今週は早番でしたので、いつもより1時間ほど余計に寝て起床し、6時半頃に出発。途中朝食を食べたりしながらいつものルートでMOVIX宇都宮に到着。空いてる朝枠を狙って来たんですが結構お客さんがいました。

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チケットを発券しパンフレットを買って暫し待機。

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いつもは上映時間までの間にネタバレ覚悟でパンフレットを読むんですが今回は無し。まあ、ゲームやって内容については知ってますし。
さて、この『Fate/Grand Order 神聖円卓領域キャメロット Wandering Agateram』はスマホ アプリゲーム『Fate/Grand Order


Fate/Grand Order TV-CM 第6弾

第1部第6章で描かれた物語です。「次なる舞台は中東エルサレム、そこで待つは円卓の騎士」って書けば

何だ円卓の騎士と共闘して人理修復をするのか?

って思うかもしれませんが、実際は彼ら円卓の騎士が強敵となって主人公に立ち塞がる物語。もちろん、ラスボスは乳王・・・じゃない獅子王ことアーサー王。そこまでの物語がそれなりにちゃんとレベル上げしておけば、ラスボス戦までは割とスムーズにクリアできる内容だったのが一転、ザコレベルの敵ですら滅茶苦茶強い、力押しでは勝てない、編成やカードやマスター装備の使い方まで戦略立てて行わないと常にピンチっていうマジでトラウマレベルな内容が第6章でした。だからこそ、次章のバビロニアの爽快感につながるんですが・・・。多分、キャメロットで心折れたプレイヤーは結構多いんだろうなぁ。

とにかく、ひたすら重い、辛い、キツイの連続。そんな物語が今回劇場版として描かれた『神聖円卓領域キャメロット』の前半である『Wandering Agateram』になります。

さて、あらすじを。

魔術王ソロモンによって焼却された人類史を修復する為、人理継続保障機関カルデアの最後のマスター藤丸立香は最後の聖杯戦争が失敗した冬木市から始まり、英仏百年戦争大航海時代大英帝国首都ロンドン、アメリ南北戦争といった人類史に大きな影響を与えた時代を修復し、次なる目的地として13世期のエルサレムにレイシフトしました。そこは十字軍とイスラム教徒が血で血を洗う激闘を行った場所。そして少し後に世界帝国としてユーラシアに君臨するモンゴルがそれぞれの地域を蹂躙・征服し、世界史的に見れば東西の流通が確立して互いに異世界でしかなかった東西の交流が様々な形で行なわれていく時代の転換点。世界帝国モンゴルは残虐な殺戮と苛烈な支配を行う反面、人種や宗教には寛容で能力のある者は出自を問わず重用された事から、モンゴル支配の時代にユーラシアの東西は文明的・文化的に交流することで科学技術や文化が劇的に発展することになります。のちにヨーロッパで発生する宗教改革や軍事改革、経済改革はモンゴルの襲来があってこその変化であり、そのきっかけの一つが十字軍でした。

そのエルサレムに降り立った藤丸が見たのは衝撃の光景。そこにエルサレムは無く、廃墟と果てしない砂漠が広がる世界。彼らが向かう白亜の聖都キャメロット、そして藤丸たちは放浪する一人の騎士と出会うことで物語が始まります。そこでは想像を絶する恐ろしい事態が起きていました。その恐ろしい行為を止めさせる為、藤丸たちはキャメロットを支配する獅子王と対峙することになります。まあ、導入部分は予告動画をご覧ください。


劇場版「 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- Wandering; Agateram」第2弾PV


劇場版「 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- Wandering; Agateram」PV第3弾 !!


主演・宮野真守&主題歌・坂本真綾 『劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-前編Wandering; Agateram』本予告映像

絶対者として君臨する獅子王、その獅子王に敵対する太陽王、そして古よりこの地に住う古き民、その三つ巴の戦いの中、放浪の騎士ベディヴィエールはかつての主君である獅子王と対決する事を選ぶまでが今回描かれた前編でした。来年春公開予定の後編ではマシュの覚醒、円卓の崩壊、獅子王との対決が描かれることになります。その結果が世界の最果てにいる傍観者や眠れる翁を動かし、人類文明原初の地にて次なる物語として紡がれますが、それはすでに放送されている『絶対魔獣戦線バビロニア』ですので、すでにご覧になった方もいらっしゃるでしょう。


【FGO】TVアニメ最速先行公開PV『絶対魔獣戦線バビロニア』

それはそれとして。

この『神聖円卓領域キャメロット』は『Fate/stay night』の原作を手がけた奈須きのこ氏自らがシナリオを担当した『Fate/Grand Order』の中では最もFate成分が濃い内容。物語的にもアルトリアの物語の後日談として重要な立ち位置にあります。衛宮士郎たちと聖杯戦争を戦い抜いた後、元の時代に戻ったアルトリアの死を看取ったのが今回の主人公ベディヴィエール。そして円卓に集う騎士達。ガウェイン、トリスタン、モードレッド、ランスロット、アグラヴェイン、彼らは一騎当千の強者であり、アルトリア=アーサー王に忠節を誓う騎士たちですが、かつての騎士としての誇りは無く容赦ない殺戮者として猛威を振るう様は、前章まででモードレッドと共闘した事もあるFGOプレイヤーには正直ショックなシーンでした。まあ、ゲームの方でわかっちゃあいましたが、映像として観るとさらに辛い。そして獅子王ことアーサー王=アルトリア。威厳はともかく冷徹な姿勢はかつて(Fate/stay nightのセイバーとしての)アルトリアを見ているとかなりの違和感を覚えると思います。その違和感、大切に来年の春までとっておいてください。そして『ロードエルメロイII世の事件簿』をご覧になっている方にはお馴染みな聖槍ロンゴミニアドも出て来ました。これは聖剣エクスカリバーと共にアーサー王の武具であった物。実際、アーサー王最後の戦いであるカムランの戦いにおいて叛逆者モードレッドを倒したのは聖槍ロンゴミニアドの方なんですよね。さてさて、そんなところも見所ですが、一方で結構な濃い味を出している太陽王オジマンディアス、ザンネン女王ニトクリス、そして御仏の教えが基本拳な玄奘三蔵。さらには古代ペルシャの大英雄アラーシュ、『Fate/stay nigth HF』三部作では憎たらしいまでに悪役だった真アサシンこと呪腕のハサン・・・今回はめっちゃ良い人としての登場です。これら様々な登場人物の描く物語も注目。一つ一つがベディヴィエール決意、そして藤丸の成長に強く影響を与えていきます。

基本的にはFGOをプレイしていなくても『バビロニア』を観ておくか『Fate』シリーズの中ならディーン版の『stay night』、ufo版の『Zero』、『アポクリファ』、『ロードエルメロイ』のどれか一つでも観ておけば、話にはついていけると思いますが、できれば『バビロニア』の配信版のみにある第0話は絶対観ておくと、後編のマシュ覚醒が面白くなるかな。前編でもあちこちにマシュに力を貸している英霊についてのヒントが出ていました。

今回の前編は中々に重苦しい内容でしたが、来年春公開の後編は一気に流れが変わってスピーディなアクションやコミカルな部分も出てくると思いますので、後編を楽しみに待ちましょう。

youtu.be

今作『Wandering Agateram』の主題歌は坂本真綾さんの「独白」。


坂本真綾 - 『独白』 Music Video

「この詩はヴェディヴィエールの心情に寄り添った」と真綾さんはパンフレットのインタビューで仰ってましたが、僕には後編において重要な立ち位置にいるアグラヴェインの隠された心情も歌っているんじゃないかと思えてしまうんですよね。他の円卓の騎士より先に死んだが故に円卓の崩壊を止められなかった彼の悔恨も滲み出ているように思えます。

さて、映画の方は面白かったので、ゲームのFGOのクリスマスイベントを一気に進めますか!