HGUC FD-03「グスタフ・カール(ユニコーンVer.)」

中々手が進みませんでしたがようやく完成です。

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 HGUCグスタフ・カール」のユニコーンバージョン。初出は小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ

 で、地球連邦軍治安部隊キルケー・ユニットにて運用されていました。名前の元になったのはスウェーデンの歩兵携行式対戦車ロケット「カール・グスタフ」からだと思います。キットは『機動戦士ガンダムUC』に登場した先行量産機仕様で、劇中ではシャイアンの防空司令センターを守備していましたが、良いとこ無しでロンド・ベル隊のジェスタに圧倒されていました。『UC』の続編『NT』でも良いとこ無しでルオ商会の私兵が操縦するディジェに惨敗していおります。


『機動戦士ガンダムNT』冒頭23分

そんな「不憫な子」ではありますが、今冬公開予定の『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』では連邦軍側の主力機の一角として登場するので、どう活躍するか今から楽しみ。そろそろ汚名返上と行きたいところですが、小説では美味しいところはペーネロペーに持って行かれているんだよなぁ。


『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』トレーラー


【アニメ】 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』特報映像2

さてさて、そんな子ですがキットの方は結構な良作でした。

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まずは正面から。『UC』劇中のマッチョなスタイルをHGUC準拠のスタイルに修正してありますが、今までのRGM系列機には無い威圧感というか独特の存在感が魅力的。

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背面。従来のRGM系とは明らかに違う異質な感じが良いです。シールドはバックパックのサブアームに接続されていてフレキシブルな運用が可能。この方式はジェスタでも使われていて、腕部の使用をフリーにする利点はありますが、この後に登場するMSには採用されていないのでベテランでないと使いこなすのが難しかったのかもしれません。その先の時代ではビーム・シールドが登場して実体型のシールドは極端に少なくなっていきますし。

結構な大型機ですので、それなりに固定武装も装備しています。

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左腕には2連式グレネードランチャーを装備。頭部には60ミリバルカン砲を左頭部に2基装備。このサイズの機体ならもっと固定武装があっても良いと思うんですが、グスタフ・カールは固定武装よりは装甲や推進剤タンクの容量確保を重視していると思われ、強力な火器は装備されていません。この辺りは整備性や運用コストを重視したのでしょう。

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近接戦闘用のビーム・サーベルは両腰のサイドスカート内に設置されたサーベルラックに内装。サーベルユニットの形状がジェガンと異なるので専用品と思われます。ジェガンのような刀身の長さを調整するモード切り替え機能も無さそう。ビームライフルジェガンと同じものが採用されており、この辺はコストとの兼ね合いでしょうね。グスタフ・カールは大型機ならではの強力なジェネレーターを装備(ガンダムクラスの高出力型)しており機体出力を考えると、もっと強力な火器を装備しても良いと思うんですが、現時点では登場していません。現状、登場している作品では拠点防衛や要人警護任務などですから、強力な火器は装備しなくても問題はありませんが・・・。『閃光のハサウェイ』でも市街地戦闘が多いので高出力型ビームライフルとかメガ・ビームランチャーといった火器は装備しないかな?

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FD-03「グスタフ・カール」は「UC計画」に則って開発されたジェスタとは別系統のMSとして開発されました。ジェスタが「決戦に向かうユニコーンガンダムの露払いとして最高のスペックを与えられたジム」とするなら、グスタフ・カールは「重装甲・高出力化で可能な限りの性能を与えられたフルアーマーのジム」とも言えるかもしれません。ジェスタユニコーンガンダムに随伴できる様に最高級の機動性と運動性と様々な装備を運用可能な拡張性を与えられていますが、グスタフ・カールはそちらはそれなりにして出力の大きなジェネレーターとゆとりある機体サイズを活かした重装甲で長期戦の様なタフな戦闘を考慮しているのでしょう。それにしても従来のジム系列機とは明らかに違うコンセプトの機体なので、型式も独特な事からジェガンジェスタといった機体を装備する部隊を影響下に置いている政治派閥と対立する派閥が独自に開発させた機体ではないか?って憶測もしちゃうんですよねぇ。

機体サイズの比較。

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ジェスタと比べるとこんなにデカイ。

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ジェガンD型との対比。当然デカイ。いくつかのパーツは流用されているとは思いますが、明らかにジェガンジェスタとは異なるムーバブル・フレームだと分かります。

さてキットの方は重厚な外観に似合わず

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「このデブ、動くぞ・・・。」

ってくらい良好な可動範囲を持っていて、ギミックの数々に驚かされました。特に膝関節の引き出し機構と脹脛のプロペラントタンクをスライドさせるギミックは「スゲェ」の一言。『閃光のハサウェイ』に登場するSFS「ケッサリア」に乗せられることを前提にしていると思われます。当然、現在発売中のベースジャバー(大気圏内用)にも乗せられるでしょう。肩も引き出し機構付きの3重関節でグリグリ動きました。複雑な可動機構を持っていますが、組み立て自体は容易でストレスなく組み上がります。今回、特別な工作はしておりませんが、脚部のスラスターやカバーの部分はポロリ防止で接着しました。あとはガンダムマーカーでのリタッチとスミ入れくらいですね。

このグスタフ・カール、小説版は森木靖泰氏(代表作として「冥王計画ゼオライマー」「忍者戦士飛影」「銀河機攻隊マジェスティックプリンス」「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」など)がデザインしており、そちらはもっとスレンダーなスタイルをしているんですが、宇宙世紀に登場するMSのデザインとしては「ちょっと・・・」な感じでした。ゲーム作品で登場が決定(SDガンダムGジェネレーションF)し、森木氏のデザインをベースに藤田一巳氏(代表作は「機動戦士Zガンダム」「勇者王ガオガイガーFINAL」など)がリデザインしたのが、現在のグスタフ・カールです。『UC』登場に合わせて作品世界に登場する他のMSとバランスさせるための調整がカトキハジメ氏によって行われました。

宇宙世紀のMS史においては100年初頭頃がMS大型化の極地に達していた時期であり、グスタフ・カールも時代の流れから当然の様に大型化していましたが、この数年後にサナリィがMSの小型化を提言、軍備縮小に舵を切りたい連邦政府やインフラの合理化で予算運用を効率化したい連邦軍の要望とも合致する事となり、実際に行われたコンペティションにおいてサナリィ製の小型MS「F90」が従来通りの大型機であるアナハイム製のMSA-120を圧倒した事からMSは小型化へ急速に舵を切っていくのですが、それはまた別のお話。

今回はかなりデカイMSを製作しましたので、次は一気にダウンサイジングします。

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んで、コチラを組み立て中。「だれ?」と思った方は『新機動戦記ガンダムW』で調べてみてください♪