予告通りガンプラのレビューです。今日はHGUCのRX-78XX「ガンダムピクシー」、プレミアムバンダイ限定で現時点(2020/06/16現在)は販売中止中。プレミアムバンダイとしては既存のキットに改造パーツを組んだ商品と異なる初のブランドオリジナルの商品でした。
ピクシーの初出はスーパーファミコンソフト『機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079』の追加ストーリー「死にゆく者たちへの祈り」になります。このキットの機体はPS3ソフト『サイドストーリーズ』の中の「ミッシングリンク」に登場し、スレーブレイス隊(連邦軍内部の汚れ仕事専門部隊)の「リッパー」ことフレッド・リーバー少尉が搭乗しました。「ミッシングリンク 」ストーリー内でリーバー機以外に存在していたので、複数機が建造されていた可能性もあります。
MOBILE SUIT GUNDAM SIDE STORIES - 機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク: スレーブレイス編| 全シーン
地上における近接白兵戦闘用に特化しており、宇宙用の装備を全て撤去、ジェネレーターの出力を機動性と運動性に全振りしているので、ビームライフルは装備されていません。地球連邦軍の装備体系的には極めて異質な機体で、一説には当時連邦軍で圧倒的戦果を上げていたニュータイプ専用に建造されたとも。
同世代の地球連邦軍MSと比較しても、そのデザインは異質であり同型式機であるRX-78-2ガンダムと比べても共通項が頭部のV字型アンテナくらいしかありません。若干ですが全高もピクシーの方が高いです。
ピクシーは実戦投入されたのがオデッサ戦直前と言う事なので、ほぼその時期の地球連邦軍地上部隊で運用されていた陸戦型ジムとの比較。近接白兵専用、対MS戦特化、集団戦ではなく単機による敵集団への強襲と言う点でも兵器としてのピクシーは異端でした。そう言う意味では対をなすジオン側のMS「イフリート」と極めて近いコンセプトですね。
射撃戦用武装は90ミリサブマシンガン。PS3のゲーム版では部品的に共通性の高い90ミリマシンガンも使用していました。サブマシンガンの方は弾丸はともかく砲身が短いので射程も短く威力も低いため、基本的には牽制射撃や近接戦闘での使用がメインとなります。
射撃兵装よりもピクシーの主武装になるのが両腰に装備されたビームダガー。ビームサーベルよりも刀身が短いですが、ビームの収束率が高く強力な切断力と良好な取り回しから敵集団の中に飛び込んで単騎で白兵戦を行うピクシーにはうってつけの武装で、ゲームでもトドメの一撃に多用されました。
機動戦士ガンダム サイドストーリーズ ミッシングリンク 終章 リッパー編
数奇な運命翻弄されたリーバーは地球ジオン残党軍の一人となって、宇宙世紀0096年のジオン残党軍蜂起に加わりトリントン基地襲撃に参加しています。その時に登場したのがコチラの
「イフリート・シュナイド」で『機動戦士ガンダムUC』でも鬼神の如き活躍をしておりました。機体はジムIIIのパーツを活用してチューンしており、ほぼ中身はイフリートとは別物になっております。
ピクシーとの比較。基本的に集団へ単機で強襲をかけるピクシーがリーバーの戦闘スタイルに合っていた事もあって、シュナイドも同様の改修が行われ近接格闘戦に特化した戦い方をしていました。イフリートに関しては手持ちに他の機体もありますので、リクエストがあればレビューを書くかも?とりあえずイフリート改「EXAM」は書くと思います。
さて、ピクシーのキットですが気になる部分は無くストレートに組みました。若干面長に見えるのでフェイスの位置は調整しようかな?っと思いましたが、全体のシルエットとしては問題なかったのでそのままにしてあります。一部シールを貼ると逆に浮いちゃいそうな部分はシールを貼っていません。同じランナーが2枚入っていたりして組み立ては若干戸惑いましたが、慣れればサクサク進みます。スミ入れも煩くなるほどモールドも無いので、初心者でも楽に組み立てられるでしょう。可動も極めて良好で様々なポージングが可能。
さて、次のレビューは「みんな大好き一年戦争シリーズ」・・・にはいかず
「私のたった一つの願い」
になると思います。