久しぶりに買った本の感想を。
結構買って読んではいるんですが「これはオススメ!」的な本となると照準が絞れずにいましたが、今回は「ガンダム」ネタで。
まずはコチラ
僕の中ではおなじみな「マスターアーカイブ モビルスーツ」シリーズの最新刊。今回は1年戦争時に地球連邦軍が計画した「FSWS計画」を紐解きつつ、実際に開発されたと言われるFA-78-1「フルアーマーガンダム」とその後の派生型、続いて開発されたFA-78-2「ヘビーガンダム」、NT計画で開発されたフルアーマー・アレックス、そして戦後開発されたFA-78-3 「フルアーマー・ガンダム7号機」がメインで紹介されています。ヘビーガンダムについてはコチラ
でも「ジョニ子」ことイングリット0(ゼロ)が使用しているので、読まれている方ならご存知でしょう。 フルアーマーガンダムと言えば、僕ら「MSV」そして「プラモ狂四郎」の洗礼を小学生時代に受けた世代には堪らん内容でパーフェクトジオングとの戦闘なんかを夢想しちゃいますが、こちらのマスターアーカイブでは「フルアーマーガンダムの設計思想と現実問題」や「実戦での戦歴」などを宇宙世紀という世界観の中で丁寧に描かれていました。実際に製造された機体数についても記述がありますが、そうなってくると「じゃあ、1年戦争の時にガンダムは何機作られたの?」という疑問点にぶつかり、ガンダムファンなら必ずそこでグルグル回るブラックホール的なネタなんですが、その疑問点にも丁寧に答えていて実際にフルアーマーのテストを行ったのはRX-78-3「G3ガンダム」だったと書かれています。ヘビーガンダムは1年戦争直後に4機が完成、その内の1機が『ジョニー・ライデンの帰還』で近代化改修とサイコミュ搭載を行っています。ヘビーガンダムのガンプラはプレバンで発売されたロールアウトカラーを持っているけど、ジョニ子仕様が出たら絶対買うんだけどなぁ。
コホン、連邦軍のFSWS計画は結論で言うなら「そんな装甲や武装をつけるくらいなら機動性を極限まで引き上げた方が良い」って事でお蔵入りになるんですが、MSの技術進歩が進んで行く中で度々復活し「一騎当千の機体による敵中枢への強行突入」というコンセプトを明確にしていきました。具体例で言うならフルアーマーZZがそうですよね。νガンダムでもFSWS装備は計画されていました。ユニコーンのフルアーマーは現場急造の物なので違いますが、ユニコーンの運用コンセプト自体がFSWSの影響を受けている(敵中枢に乗り込んでデストロイモードで一気に殲滅する)のは間違いないでしょう。
巻末には僕ら『プラモ狂四郎』世代にはたまらん「PF-78-1 パーフェクト・ガンダム」の設定がど真面目に書かれていて楽しかったです。
さて、続いてはコミックの方を。
『HGに恋するふたり』。HGは「ハイグレード」の事です、誤解なきよう。
『HGに恋するふたり』スペシャルPV【神崎さやかVer.】(CV:茅野愛衣・内田真礼)
『HGに恋するふたり』スペシャルPV【高宮宇宙Ver.】(CV:内田真礼・茅野愛衣)
大まかなあらすじとしては動画の通りなんですが「ガンプラを通して出会った人たちのつながり」を丁寧に描いていました。また僕ら『Z』〜『逆シャア』にドップリ浸かった世代では中々共感できなかった『SEED』世代の気持ちってのも読んでみる事で改めて考えさせられます。あの頃、僕らは『SEED』のストーリーに共感出来ない部分があったけど、あの時に「撃ち抜かれた」世代にはあれこそが「ファースト」なんだと。今の若い子なら『UC』や『NT』『鉄血』がファーストで、その気持ちは僕らが少年時代に持っていた物と変わらない。変に拗らせて「あんなのはガンダムじゃない」って人もいますが、人それぞれに「自分の好きなガンダム」があるって事は忘れてはいけないと思います。あと「好きって気持ちはとても大切」って事の素晴らしさも読んでいて共感できました。新鮮な気持ちで読んだ後思ったのは
「そうだ、ガンプラを作ろう」
かな。ちょっとここ最近ペースを上げてガンプラを作れているのは昨今の事情もありますが、この本にも影響を受けました。最近は『ビルドダイバーズ』関連や宇宙世紀物が多いけど、また『SEED』や『W』、『00』のキットも作りたいですね。最近ではRGの
この辺も気になっていますが、その前にRGのユニコーンとフルバーニアンだよなぁ。
同じ作者のコチラ
も大変面白いのでオススメ。
さて、明日か明後日にはまたガンプラのレビューを上げます。