2020年最初のガンプラはHGUCのヴィクトリーガンダムです。
TVアニメ『機動戦士Vガンダム』において主人公ウッソ・エヴィンが物語前半に搭乗したMSでした。
結構好きな作品です『Vガンダム』。OPが秀逸♪
物語の大まかな設定としては宇宙世紀150年代、地球連邦政府の力も弱まり、各サイド間の経済格差も深刻になった時代。サイド2で勃興した「ザンスカール帝国」はマリア主義という新興宗教を掲げて地球連邦から独立し、各サイドや地球にも軍事侵攻していました。その「力の暴走」とも言える状況に民間ネットワークが「草の根の抵抗」として生み出した抵抗勢力が「リガ・ミリティア」です。彼らは旧サナリィの技術者を中心に抵抗のシンボルとなるMSを開発する事になりました。高度な技術集団としてその名を馳せた旧サナリィの技術陣は「F計画」の傑作機群を受け継ぐ「V計画」をスタートさせます。この計画では複数のユニットを変形・合体させる「マルチプルMS」の実用化を目指しますが、この開発は困難が予想されたので、まず当時の連邦軍主力MSであるジェムズガンやジャベリンを上回る高性能機LM111「ガンイージー」を実用化し実戦投入しました。ガンイージーは良好な性能でしたが、パイロット資源に限りのあるリガ・ミリティアでは、更なる高性能機開発を続けて実用化したのがLM312V04「ヴィクトリー」となります。ヴィクトリーはいくつかの偶然を経て、天才少年ウッソ・エヴィンの操縦によって数多い戦果を上げ、抵抗の象徴として「ガンダム」と呼ばれる事になりました。
リガ・ミリティアのMS型式は最初のLMがリガ・ミリティアを表し、次に最初の数字がユニット数(可変機であるヴィクトリーは3つのユニットで構成されるので3)、次がジェネレーター数、その次がメインスラスター数、Vは「V計画機」である事を示し04はその四番目となります。
武装はシンプルにビームライフルとビームサーベル、そして近接防御用にバルカン砲を装備。脚部にはハードポイントが設けられていて、最大4基のビームライフルをドライブ可能でした。オプションでビーム・カノンも装備できます。
防御用のビームシールド。可変機であるヴィクトリーでは腕部のスペースに余裕が無いので、発生器はビームサーベルのシステムを応用しており、使用中はビームサーベルを使用できません。
ヴィクトリーのシステムの中核となるのがコア・ファイター。このコア・ファイターにジェネレーターや推進システムやメインコンピューター等の中核となるシステムが全て組み込まれています。上半身と下半身を司るモジュールは随時交換可能なパーツでしかないので、劇中でも各モジュールを分離してミサイル代わりに敵艦に突入させるシーンがありました。
宇宙世紀0100年頃から提唱されていた「MSの小型化」がよく分かる比較。
宇宙世紀0079年代のRX-78-6「ガンダム6号機マドロック」とヴィクトリーの比較です。機体サイズもさる事ながら、補助バーニアの数が小型化によって少なくなっている事が分かるでしょう。推進システムや機動制御システムの進化が伺えます。
ヴィクトリーガンダムについてはこちらの書籍がおススメ。

マスターアーカイブ モビルスーツ ヴィクトリーガンダム (マスターアーカイブシリーズ)
- 作者:GA Graphic
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2018/03/23
- メディア: 大型本
誕生の時代背景から技術史観、機体構造や推進システム、変形機構などなど細かく解説されているので、読んでいて楽しいです。
さてキットの方は小型ながら非常に組みやすい構成になっていました。最近のキットに比べると若干モールドが細かい感じはしますが、ガンダムマーカーの流し込み用があれば大丈夫です。後、最近のキットに比べるとゲート跡が目立ちやすいので、ガンダムマーカーでレタッチした方が良いでしょう。
それと
キットを素で組むと、ヘルメットがカメラアイを隠してしまい目つきが悪くなるので、ヘルメットのヒサシ部をスポンジヤスリで削ってクリアランスを取りました。少しの手間ですが、これをやるだけでカトキガンダムの特徴である「優しいイケメンフェイス」に出来るのでおススメの加工。
可動範囲も広いので、劇中のポージングを再現するならアクションベースは必須になります。『V』のMSってほとんど空を飛んでますから。
作ってて楽しかったですね。HGUCではバリエーションのVヘキサ&Vダッシュ
もあるので作ってみようかなぁ。手元には
があるので、コッチも作ってみよう。それとコチラ
も作ってみたくなってきました。
『機動戦士Vガンダム』については富野監督が「観ちゃダメ」って言ってますが、内容的に今も通じる「濃さ」がある素晴らしい作品だと思います。未見の方にはショッキングなシーンも多々ありますが、オススメの作品ですので是非一度ご覧になってみてください。今ならYouTubeの公式配信で無料配信もしています。
さて、冬季帰省も今日で終了。明日は愛媛からグンマーに戻ります。