前回からの連投でガンプラネタ。今日はHGUCの「ナラティブガンダムC装備」になります。映画『機動戦士ガンダムNT』にて主人公ヨナ・バシュタが搭乗し、劇中後半でゾルタン・アッカネンのセカンド・ネオジオングと激闘を繰り広げました。

HGUC 機動戦士ガンダムNT ナラティブガンダム C装備 1/144スケール 色分け済みプラモデル
- 出版社/メーカー: BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
- 発売日: 2019/03/09
- メディア: 付属品
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シールドはバックパックに、ビームライフルは腰のラッチに取り付け可能。劇中のコンテナから出撃するシーンが再現可能です。HGUCでユニコーンガンダムを組んだ時はサイコフレームにもスミ入れをしましたが、今回は発光状態を再現するならサイコフレーム部分へのスミ入れはしない方が良いかなぁっと思いやっていません。シールドのミサイルとビームキャノンは別パーツ化して欲しかったですねぇ。
キットを説明書通りに組むとカメラアイがヘルメットの庇に隠れてしまうので、ゴッドハンド社のスポンジ布ヤスリ「神ヤス」
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ゴッドハンド(GodHand) 神ヤス 3mm #400 (5枚入) GH-KS3-P400 [2個セット]
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を使って庇の部分を丁寧に削ってカメラアイが見える位置まで調整しました。ナラティブって「優しいお顔」をしているんで、ここは加工しておくと劇中の印象に近くなります。あとはポロリが起きそうなパーツは接着しました。
神ヤスも在庫が無くなったので、そろそろアキバに遠征かなぁ。
さてさて正面から。
劇中でも「やせっぽち」と呼ばれるくらい華奢なMSです。装甲は最低限で一部はムーバブルフレームむき出し、さらにはコクピットを兼ねるコア・ファイターもむき出しという何ともデンジャラスな所が急造感があって結構好き♪本来、ナラティブガンダムにはサイコフレームを機体側に搭載する計画は無かったので、急遽外装に取り付けていて、その加工も急造だった事でかなり歪な外観となってますね。
とは言え、サイコフレームを外装に取り付けた事で機体自体の反応速度は向上し、運動性もユニコーンガンダム程ではありませんが、かなりの高水準に達していました。劇中でもセカンド・ネオジオングを一瞬翻弄させます。フェネクスと接触した際にはサイコフレームの色が変わり、青く発光していました。
キットの可動範囲はめちゃくちゃ広く、スライド引き出し式の肩関節や腰の2重関節、股のスイング機構に股関節のロール軸と、劇中のポーズはほぼ完全に再現可能。組み立てもサイコフレームを再現したクリアパーツの切断には気を使いますが、それ以外は大変組みやすくサクサクと組み上げる事ができます。ゲート跡が残りにくい親切設計も好印象でした。これならA装備でも本体の方は組み立てに苦労しないかな?
武装はシンプルでビームライフルとビームサーベル、シールドにはνガンダムと同じくミサイルとビームキャノンが装備されています。おそらく、νガンダムの予備パーツから組み上げたのでしょう。ビームライフルはジェガンの物をベースにバレルやセンサーを追加した物で、出力的にもジェガンの物と大差はありません。
サイコフレームは貼り付けてありますが、ユニコーンガンダムの様にIフィールド発生装置は搭載されておらず、防御力という点ではいささか不安のあるシールド。バックパックに取り付ける事はできますが、バンシィのように推進力のあるシールドブースターではありませんので、あくまで背面防御やサイコフレームの数を増やす事で機体とパイロットとの親和性を強化するのが目的。ビームキャノンやミサイルを装備しているので、攻防一体型シールドとしてはそれなりのスペックはあります。
ナラティブガンダムの型式は「RX-9/ 」。νガンダム以前にサイコフレームをテストしたRX-90「μ(ミュー)ガンダム」の1機がベースとなっていると思われます。本来、サイコフレームの試験が目的で戦闘を全く考慮されていなかったので、武装はバラスト程度に頭部にバルカン砲を設置した以外、全く装備されていませんでした。コクピット周りにサイコフレームを搭載したリニアシート型コクピットが装備されていたはずですが、ナラティブガンダムに再生される段階で撤去され、代わりにコア・ファイターを使ったコクピットシステムに変更されたと考えられます。サイコフレームは最低限、パイロットスーツに使って操縦性を補助的にサポートするにとどめていました。理由は「ラプラス事変」後に連邦とミネバ一党との間で急遽結ばれたサイコフレーム禁止条約もあり、表立って使えなかった事もありますが、おそらく
ミイラ取りがミイラになる
事を恐れたからでしょう。サイコフレームを多く使えば、捕獲対象であるフェネクスとの共感が起こってしまい、ナラティブガンダムすらフェネクス側についてしまう事も考慮された為と思われます。実際にはフェネクスを確実に仕留める為に装備されていたNT-Dとサイコスーツのサイコフレームが、フェネクスの影響でニュータイプに覚醒しつつあったヨナの怒りによって共鳴し、設計上では考えられない程の現象を引き起こしてしまいました。NT-Dがあったとは言え、少量のサイコフレームですらサイコミュジャックでセカンド・ネオジオングのコントロールをシナンジュ・スタインから奪ったのですから、サイコフレームの数を揃えればユニコーンガンダム程とはいかなくても十分にセカンド・ネオジオングに対抗できるのではないか?と考えられ急遽装備化されたのがナラティブガンダムのC装備になります。いわゆる「後始末」の為にヨナではなく、強化人間かニュータイプを乗せてセカンド・ネオジオングに対抗させるつもりだったのかもしれません。巡洋艦「ダマスカス」から運び出した後、ナラティブをどうするのかは描かれてませんので、そこは想像になりますけど。
「やせっぽち」と揶揄されるナラティブガンダムですが、ヨナの精神的成長に伴って次第に主役機らしい雰囲気を出していくようになる過程は良かったと思います。
「ニュータイプの描きかた」や「セカンド・ネオジオングのデタラメっぷり」で賛否のある『機動戦士ガンダムNT』ですが、宇宙世紀という「あの時代」を生きた人たちから見た場合はニュータイプってああいう風に見えるんだろうし、歪んだ妄執があれば強化人間という悲劇も生まれるんだろうなぁっと思うと僕は好きな作品です。
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をかけっぱなしでしたしね。
さて、ここまで『ナラティブ』関連を作ってしまうと、次も『ナラティブ』関連のガンプラが作りたくなってきました。つーか、宇宙世紀のMS。