買った本など。

金曜日でお仕事も今週分は無事終了〜。

金曜日の深夜(って言うか土曜日の早朝)までフル操業でしたので結構疲れも溜まっておりまして、寝て起きたらもう夕方近い16時手前でした(^^;;
そんな日はこんなビールでチョイとイイ気分に。

アニメ『たくのみ』にも出てきた「水曜日のネコ」。飲み口が優しく、とは言っても味はしっかりしていて中々に美味しいお酒でした♪
それはそれとして最近買った本の紹介など。

「マスターアーカイブ モビルスーツ」シリーズから最新刊『LM312V04 ヴィクトリーガンダム』。
なんと考えてみたら25年前の4月から『機動戦士Vガンダム』が放送開始されてるんですよねぇ。




いやぁ、歳は取りたくないものだ、何もかも皆懐かしい・・・。
カントクは「最低」って言ってますが、僕は好きですよ『Vガンダム』。
コホン、さてこの本ではリガ・ミリティアが開発した「マルチプルモビルスーツ」と呼ばれるVガンダムについて、その時代背景から開発秘話や機体構造に変形・合体システムと各種強化パーツなど詳細に書かれており、Vガンダムの「研究書」としてはかなりしっかりした物になっています。後半ではリガ・ミリティアの主力機だった「ガン・イージー」の紹介や小説版にしか記述のなかった発展型「セカンドVガンダム」についても記載されており、当時からのファンにはたまらん内容。もちろん、最後にはリガ・ミリティアのフラッグシップ機とも言える「V2ガンダム」も紹介されています。読み物としては大変面白く、モデラーとしても機体の詳細な部分が分かって資料本としては十分高価値な本ですが、ビクトリーシリーズやガン・イージー系列まで盛り込んでいるので「Vガンダム」単体の専門書としてはもうちょっと「う〜ん」な所もあったりしました。少々ザックリ感は否めないというか・・・。でも、物語の時代背景やその前作である「F91」からのつながり、横軸としての「クロスボーンガンダム」シリーズとの関連など宇宙世紀ファンにはたまらん内容になっているとは思います。

物語のラスト、カサレリアの大地に静かに眠るVガンダムですが、あの動乱の時代に再び立ち上がる日があったのは間違いないと思っていますので「『Vガンダム以後の宇宙世紀』」についてもアニメで製作して欲しい物ですね。
さて、もう1冊。F1グランプリで活躍したマシン達をフォーカスする「GPカー ストーリーズ」の最新刊『アロウズA18・ヤマハ』。チーム発足以降「万年中団グループ」の一員でしかなかったアロウズのマシンが、1997年の中盤から急速の戦闘力を上げ、第11戦ハンガリーGPではデイモン・ヒルのドライブで最終ラップまで独走状態で圧倒しながらもミッショントラブルで無念の2位、最終戦ではポールポジション争いをするまでになった経緯を関係者へのインタビューと当時撮影された写真をつかって丁寧に解説しています。

僕は「歴代F1ドライバーで一番好きなのは?」って聞かれたら今でも「デイモン・ヒル」って答えちゃうんですよね。そりゃ、ミハエル・シューマッハーを代表とする当時の綺羅星のごときスタードライバーに比べればデイモンは地味で目立たない存在。1996年に悲願のチャンピオンを獲った時も「あれはマシンが良かったから」なんて酷い事を言われました。
でも、そのマシンを開発したドライバーはデイモンなんですよ。
設計者が凄くてもマシンが凄くても必ず「勝てるマシン」になるかどうかは開発するドライバーに掛かっています。開発能力の無いドライバー布陣だとどんなに速くてもリタイヤやトラブルが解決する事はありません。デイモンが「どこを直せばいいのか」「どうすれば良くなるのか」を理論的に解析し伝える事ができるドライバーだったからこそ、中盤のアップデート以降の快進撃があったのです。そして当時「超軽量・コンパクト」と言われたヤマハエンジンの信頼性向上とF1初参戦したブリジストンタイヤの驚異的な性能がアロウズA18を後押ししました。
とは言えアロウズA18のデビュー戦である1997年の開幕戦では1周もできずに無念のリタイヤ。それをシューマッハーは「あれが奴(デイモン)の実力」なんてコキおろしました。まさか半年後のハンガリーで「自分よりはるかに劣るドライバーとマシン」と思っていたデイモン&アロウズに1コーナーでインからブチ抜かれるなんて想像もしていなかったのでしょう(彼はレースの後、逃げるようにサーキットを去っていった)。当時メディアもデイモンを馬鹿にし続けていました。「マシンが良かったから」「本当ならジャック・ビルヌーブがタイトルを取っていた」などと随分な言いようにデイモンのファン達はイライラを積み重ね頂点になろうとしていた頃のハンガリーでの快走。当時、ドキドキしながらテレビにかじりついて観ていたのを今でも覚えています。その後に発売になったF1専門誌「GPX」誌にてモータージャーナリストの今宮純氏が「結果を絶対視するグランプリ界がどうして彼を軽んじ続けたのか?」と当時のメディアの姿勢にも苦言を呈していて、初めて胸のつかえが取れた気持ちになれました。
デイモンの持ち味は正確なブレーキ、旋回中の早いアクセルオンと立ち上がり姿勢のコントロールコーナリング時のキャリースピード(維持速度)の高さ、タイヤを労わる能力、どれも「地味」ですがこれらが抜きん出ていた事がドライバーズサーキットと呼ばれたハンガロリンクでライバルを寄せつけない走りを多くの人に見せつけたのです。人格的にも優れた紳士でそこも尊敬できるポイント。
今でも僕にとって「お手本」のレーサー、彼の様なドライブがしたいと思いつつ練習しています。
コホン、いかんデイモンファンなので熱くなっちまった。
それ以外にも「超軽量・コンパクト」なヤマハOX11Aの紹介とヤマハの木村専務(当時のF1プロジェクトリーダー)のインタビューや開発秘話、この年初参戦したブリジストンタイヤの浜島裕英氏(現チーム・セルモ総監督)のインタビューも興味深く、デザイナーのフランク・ダーニーやジョン・バーナードのインタビューもいい内容でした。もちろん、デイモン・ヒルのインタビューも記載されています。
1996年の鈴鹿で感動のファイナルラップを走った勝者が、翌年には万年中団のチームで走り、周囲からの嘲りに耐え、そして「ここぞ」という時にその実力を見せ付けて世間の評価を一変させた時に乗ったマシンとして、やっぱりアロウズA18って「物語」のある車なんだなぁっと。
僕はスター性やカリスマ性とか派手なドライビングをするレーサーより、開発ができてセッティングが上手く地味でもしっかりしたテクニックを持ったレーサーの方が好きみたい。
それにしても、あれから四半世紀かぁ・・・。