劇場版『Fate/stay night Heaven'sFeel』 第1章「I.presage flower」

今日は残業調整でお休みでしたので、宇都宮のMOVIXで『Fate/stay night Heaven’sFeel』の第1章「I.presage flower」を観てきました。

10月14日から公開という点では『宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち』の第3章「純愛篇」も公開されていましたが、そちらはすでにデジタル配信版で初見していますので、劇場は来週のお休みの時にでもって考えています。が、この『Heaven'sFeel』があまりに素晴らしかったので、来週は2周目に入ってしまうかも・・・。ともかく、この時期に色んな映画が公開されていて目移りしちゃいますね(^^;;
コホン、さてこの『Heaven'sFeel』はゲーム『Fate/stay night


のシナリオの一つで、いわゆる「桜ルート」とファンからは長年呼ばれ、既にアニメ化されているセイバー(アルトリア)をヒロインとした「セイバールート」である『Fate』、そして遠坂凛をヒロインとした「凛ルート」である『Unlimited Blade WorksUBW)』と異なり、その物語の怪異性や猟奇性、そして淫妖な部分などから「アニメ化は難しい(僕自身は熱烈に映像化を希望していましたが、それでも難しいと思っていました)」と考えられていたシナリオ。ただ、『Fate』のシナリオの中で一番伝奇要素が強い内容でもあり、シナリオ分岐を読み解く難易度も高く「桜ルートを攻略していなければ『Fate』は語れない』くらい物語の核心を描いたルートでもあります。それだけに今回劇場作品としてアニメ化されたことは一ファンとして嬉しい反面、その表現方法がどこまで踏み込んでくるのか心配がありました。
ではその第1章の感想は・・・
う〜ん、やっぱユーフォは雨とか雪とか雑居ビルの背面とか書かせたら日本一だなぁ♪
ってそこかよ!ってツッコミは置いといて。物語としては良い所までで構成されているし、作画は言うまでもなく素晴らしく、役者さんの演技も押さえどころ(麻婆豆腐をむせながら「辛ウメェ〜」って感じで食べてるジョージ中田の演技とかw)がしっかりしていて「これぞ『Fate』!」と言える仕上がりになっていました。特に「行間の描写」が素晴らしく、何かを伝えたいけど伝えられないシーンや、対峙している時のキャラ同士の緊張感と間合いなど、ゲームでは文章を読みながら「こうだろうなぁ」って思っていた部分が映像としてより鮮明に描かれ、観ている側を圧倒していくところはさすがufotable梶浦由記さんの劇伴曲もまた素晴らしかった。雨のシーン、深々と雪の降り積もるシーンではこちら側が完全に「飲まれ」ます。
また、この『HF』を映像化するがゆえに追加されたシーンが本当に良かった。特に聖杯を前にしてジタバタして、欲望むき出しのところを背後から「もう一人の自分」に掴まれる誰かさんとかw
今作のヒロインである間桐桜を演じる下屋則子さんの演技も良かったです。『UBW』の桜とは異なる、女性の「影」の部分が強い桜を丁寧に演じられていて「『HF』の桜」を見事に表現していました。それと遠坂凛を演じた植田佳奈さんも。『UBW』の凛とは全く違う、より魔術師としての面が強く出た凛を見ることができました。衛宮士郎を演じた杉山紀彰さんもすごかったですねぇ。役者さんなんだから当然なんでしょうが、物語序盤の「真っ白な士郎」にちゃんとリセットして演じられている所はさすがでした。
この映画は『Fate』シリーズ初心者やTV版「UBW」から入った方、もしくは外伝やプリヤ、アポクリファから入った方が観ると、いきなり突き放されるような感覚になると思いますが、まずはじっくり劇場で見てもらえれば、きっとその素晴らしさに気がつくと思います。
これから士郎は大きく価値観を変えられる出来事に出会い、桜は更なる過酷な運命に翻弄されていきますが、それをどう描いていくのか、第2章と第3章が楽しみになっています。予告観ただけで震え上がってますけど(^^;;