新型インプレッサ試乗

クリニックの帰り道に、そのままディーラーに行って、正式に発売開始となった新型インプレッサを試乗してきました。


すでにCMはバンバン打たれていて、恵比寿のスバル本社でも実車を見ているので、新鮮味という点では少し薄い感じもしますが、クルマとしての「内容」にはずっと興味のあったクルマ。なんといっても
スバルが新しいプラットフォームを使った最初のクルマ
という点は凄く気になっていました。スバルの新世代プラットフォーム「スバル・グローバル・プラットフォーム(SPG)」は、今後のスバル車全ての「基準」となる重要なベース。従来型プラットフォームがBP/BL型レガシィの物をベースに進化し、VA/VM系で一つの頂点に達した事から、この次世代型プラットフォームについては以前よりマスメディアでも注目されています。これをベースに次世代のレガシィフォレスターレヴォーグ、WRXが開発される(BRZはちょっと分からないですね、トヨタとの関係もあるし・・・)ので、非常に重要な「基準点」。その仕上がりには前々から興味がありました。
 
ディーラーには展示車と来場者プレゼントとして、もはや定番の「ぶつからないミニカー」の新型インプレッサバージョンと、トミカの新型インプレッサ(共に非売品)が用意されていて、ありがたく頂戴。試乗は順番待ちという事で、待っている間は担当セールスさんとしばし歓談。お店も新型目当てで賑わっており、販売もかなり好調のようで、すでに国内受注だけでもい7000台近い台数になっていて、納車は当分先との事。営業さんは頭の痛い状況がしばらく続きますねぇ。

さて、今回の試乗車は5ドアハッチバックの「スポーツ」でも2リッター直噴エンジンを搭載する「2.0i-S」。新型インプレッサでは一番のスポーツグレードになります。2リッターには他にもラグジュアリーモデルの「L」がありますが、こちらの「S」は18インチホイールにヨコハマタイヤのアドバンスポーツV105を装着するスポーティモデル。「このクラスに18インチはちょっと・・・」って思っていましたが、走ってみたら評価は一変。その辺りは後ほど。

コクピットに座って最初に感じたのは車内の広さ。そして、それを感じさせない適度な車両感覚。「広いけど取り回しが大変ではない」、これは結構大きなアドバンテージ。女性ドライバーにとっては嬉しい配慮ではないでしょうか。シフトレンジをDの入れて暗くなってきた試乗コースへ。
走り始めて感じたのが「運転のし易さ」と「配慮の行き届いた安全サポート装備」。特に電子制御スロットルは先代の「ドッカン」ぶりは無く、すごくスムーズな感じ。電動パワステは味付けが素晴らしく良く「スポーツカー顔負け」なクイックで操作の楽しいセッティングは好印象。足回りは硬めながら、しっかりしたボディとの相乗効果で不快な突き上げもありません。そして関心させられたのがメーカー装着オプションの「後側方警戒支援システム」の分かりやすさ。斜め後方から車両が接近すると、接近する方向のミラーに内蔵されたLEDインジケーターと警告音でドライバーに知らせる仕組みで、これは走行中のレーンチェンジ中の事故防止に効果が高いアイテム。実際、走っている最中で一番便利に感じたのがこのシステムでした。直噴エンジンの吹き上がりも軽やかで気持ち良く、この辺りもスポーツカー顔負けな点。
よく雑誌で「CVTが云々」って話もありますが、僕らレベルのドライバーなら不満点は全く無し。スムーズ且つマニュアルモードではレスポンスの良いシフトチェンジをしてくれます。
試乗の後半「ちょっとだけ」本気で踏み込んでみました。ブレーキングからコーナリング姿勢を作って、一気にアクセルオン。そしたら
なんじゃこりゃぁ〜〜〜!
って言うくらい凄まじい旋回スピード。これ本当にAWD?って言うくらい凄く曲がってくれます。足も全然破綻してなくって、まだまだイケる感じ。いかに「S」はトルクベクタリングの恩恵を受けているとは言え、このコーナリング性能はBRZの存在感が一瞬霞むほど。これなら18インチタイヤも納得です。VA/VM系でボディ剛性的には一つの到達点に来たかなぁって思っていましたが、この新しいインプレッサはその上をいってました。この「しっかり」感はドイツ車にも負けないレベルに到達したのではないかと思います。
ただ、少し気になる点も。それはスイッチ類の多さ。最近のスバル車はモニターが増えて車両状況の把握が楽になっているんですが、そのモニターを操作するスイッチ操作が煩雑で、少し慣れが必要かなぁっと。もちろん、普段の走行では使わないスイッチが多いですが、必要な時に的確に操作できるようになるには、ある程度の習熟が必要と感じました。
総じて言うなら「とてつもなく良いクルマ」だと思います。プラットフォーム一新に合わせて込めてきた技術も凄いし、商品としての魅力も他社と明確に違いを出してきました。
「楽しくて安全なクルマ」
このクルマをベースに出てくるであろう、次世代のスバル車への期待が膨らむ試乗でした。